HANAUTA~花唄~収録曲

1.HANAUTA

 

変幻自在の彩桜

羅刹生む 叢雲 月に消える

 

問答無用 雨悔の弾

闇討ち上等 いざ行かん

色鬼 影鬼 鬼ごと 隠れんぼ

ハナウタ 彩る どろろ

 

十六夜 とおりゃんせ

虚に迷い込む花

月詠 美月 朔

定めのトビラを

開けたのなら

壱の段〆ましょうか

 

無限回廊の狐の嫁入り

神隠し魔性 人柱の童子

 

人を呪わば穴二つ

渦巻く愛憎 万華鏡

艶猫 化猫 こいこい神隠し

ハナビラ 彩る朧

 

いざ舞え 花吹雪

現し身の世に並べ

浮世絵 散りばめた宵

絡繰人形 糸式定め

弐の段〆ましょうか

 

御終い

 

2.ハナビラ

 

和音の風 煌びやかな花言葉

想ひ人に 届かない声

 

宵の迷い行きはよいよい

帰りは恐い とおりゃんせの

怪(くわい)と噂

 

美しいコトノハ

御神楽の爪弾き

徒然故 葉音の調べ

 

幾千の星の涙

ひらひらり散りけり

神風が舞う時代

てふてふのはなびら

 

いと愛おしいキミ

幾度となく泣いた

離れていても想ふ

いとあはれなり

 

3.流水落花

作詞:和泉沙羅

 

濡れる袖も 気に留めず
降り止まない 雨の下で
彼の人待つ 君の影
消える季節 抱き締めていた

紡ぐ言葉 溶ける幻想の中
刹那に涙零した君の
綴る言葉 花弁に紛れ散り
もう届くことはないのだろか

桜降る 宵の空
棚引く雲と 千の夢と
舞い上がれ 千代の空
君の涙も 攫うように


青く茂る 葉桜の
滴り落つ 雨の中で
彼の人待つ 君の影
移る季節 抱き締めていた

伝う涙 幾度 拭ったとして
消えることない 想望の影
空の涙 繰り返し零れては
君に降り注ぎ 袖を濡らす

葉を乱す 青嵐
巡り巡りて 出逢う日まで
舞い散らせ 哀傷も
君の涙が 乾くように

桜降る 宵の空
棚引く雲と 千の夢と
舞い上がれ 千代の空
君の涙も 攫うように

 

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イラスト/ヤミユメ・ミケ